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2018年03月11日

平成30年度の滋賀県公立高校入試

インフィアは医歯薬専門予備校なので高校入試には直接関係しませんが、高校選びはその後の進学にも深く関わってきます。生徒が今現在どの高校のどういうコースに在籍しているかは、医学部に進学できるかどうかを判断する上で大きな材料の一つになっていることは否めません。

そこで今年の滋賀県公立高校の入試を概観してみましょう。滋賀県の公立高入試は、2月初旬の特色選抜・推薦選抜と、3月初旬の一般選抜に分かれていますが、特色選抜は例年高倍率です。今年は特に大津高校の倍率が高かったようです。

特色選抜の問題は、主なところでは膳所高校が今年の問題をすべて公開しています。総合問題・小論文とも例年通りという感じで、事前にしっかり対策を立てていた生徒には取り組みやすかったのではないでしょうか。東大津高校は小論文だけ公開していますが、生徒の考えを理由も含めて書かせる点は例年と少し違っていたように思います。

一般選抜は先日新聞等で公開されましたが、数学がやや難化した分、国語は易化したようです。数学の大問2・大問3で主に規則性を問うのは例年通りですが、九九を図形化したり窓ガラスの面積を一次関数で表すというひねりを加えたもので、文章や図の読解力がない生徒には非常に難しかったでしょう。大問4の正方形もなかなかの難問だったと思います。

国語は分量がやや少なくなったようです。論説・随筆・漢字という出題も例年通りで、日頃から論説文や文学作品を読みこなしている生徒には取り組みやすかったでしょう。古典は、ほぼ歴史的仮名遣いのみというこれも例年通りの出題でした。社会・理科・英語の難易度にはあまり大きな変化はないという印象です。

膳所高校の合格最低点は、だいたい学力検査500点満点中400点といわれます。これは、毎年の受験者数と平均点からしておよそ妥当なラインですが、国語はかなり易化したようですので、400点より上がるかもしれません。

受験者全体の全科目の標準偏差が公表されないので仮定を含みますが、去年までのデータから判断すると、彦根東高校の合格最低点は370点、守山高校が350点、石山高校が330点前後というところでしょうか。

数学の難化がどの程度影響したかが問題ですが、国語の易化で相殺されたとすると、合格最低点は去年並でしょう。内申点もあるので一概には言えませんが、仮に400点未満で膳所に合格したとすると、入学後に授業についていくのが大変になることも予想されます。「運よく受かった」という自覚がある場合は、この春休み中にも弱点を補強して、高校からの勉強に備えておくことが大切でしょう。



Posted by インフィアスタッフ at 15:32│Comments(0)
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