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2018年03月12日

この時期をどう過ごすか

この時期をどう過ごすか

国公立前期の合格発表も終わり、私立医学部の合格発表も後期発表をいくつか残すのみとなりました。春休み前のこの時期、現役生も浪人生も「今は何をしたらいいですか?」と質問してくる生徒が多くいます。

現役生と浪人生ではこの時期の過ごし方は大きく異なります。現役生は、主に高校2年生を指しています。まず中高一貫の高校2年生、ついでそれ以外の私立校や、公立校の高校2年生について考えてみましょう。

前回お話ししたように、中高一貫の有名私立に通う生徒は、高校2年生が終わるころには高校の全範囲をほぼ終えています。3年生になってからはいよいよ受験対策を本格化させるわけですが、この春休み期間中に、今まで習った範囲内で苦手なところ、理解の不十分なところを総点検し、弱点を補強しておくことになるでしょう。

弱点の補強の仕方としては、単元別の問題集で苦手な単元を演習しておくとか、塾や予備校で理解できていないところを質問しておくといったことが考えられます。高校2年次にセンター試験の受験をさせている高校もありますが、センターの形式に慣れなかった人は、この時期にセンター過去問に取り組んでみることも考えられます。

公立校の2年生はそうではありません。学校のペースに合わせていたら夏休み前になっても高校の全範囲など終わりません。現役合格を目指すなら、春休みのうちに高校3年の範囲をできる限り先取りしておくことが大切です。教科書を先読みし、副教材の問題集は一通り最後までやってしまいましょう。

今年残念ながら浪人が決まってしまったという生徒は、敗因の分析が何よりも重要です。翌年合格を勝ち取る生徒は、不合格が決まった翌日から勉強しています。これは精神的にも大変苦しいことですが、やれる生徒は必ず伸びてきます。

敗因は人により様々ですが、大別すると、①勉強そのものが足りなかった、②苦手な科目や分野が克服できていなかった、③勉強法がまちがっていた、などが挙げられます。

①の場合、生活習慣の見直しが必要です。朝が弱い、ついつい遊んでしまう、スマホが手放せない、というような生徒は、翌年も同じことを繰り返すことが多いので、特に注意が必要です。本当に医学部に行く気があるかどうかも含めて、家族でよく話し合うことも大切でしょう。中には予備校に通う以前の問題、という生徒すらいます。

②も多く挙げられる理由です。自分ではよくわかった気になっていたが、試験本番では点が取れなかった、先生に質問したりしたがどうもよく理解できないまま本番を迎えてしまった、などです。「自分ではわかったつもりだった」というのはやや深刻です。入試での出来具合をしっかり点検し、解答速報などとよく照らし合わせて、どこが理解できていなかったのか、なぜ理解できなかったのか、などをよく考えておかなければいけません。

③も深刻な問題です。暗記に偏っている、参考書や問題集が合っていない、など様々なものがあります。合格した先輩に聞くなどして、どのような問題点があったかこの時期にしっかり点検しておくべきです。

5月頃から全国模試が始まりますが、ここでできるだけ良い点数を取りたいものです。3月は精神的にも時間的にもまだ余裕のある時期ですので、これまでの勉強のあり方をじっくりと点検し、今後の勉強計画を練ることにあてましょう。



Posted by インフィアスタッフ at 19:43│Comments(0)
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